税金が支払えない状態が続いていて、このまま放置していたら給料を差し押さえられてしまうのではないかと不安を抱えていませんか。
税金滞納による給料差し押さえは実際に行われることがあり、放置すると生活に大きな影響を及ぼすでしょう。
しかし差し押さえまでには必ず段階があり、それぞれの段階で適切な対応をとることで状況を改善できる可能性があります。
この記事では、税金滞納と給料差し押さえの関係や実行されるまでの具体的な流れ、さらにすでに差し押さえられた場合の解除方法まで詳しく解説します。
目次

税金を滞納し続けると実際に給料が差し押さえられる可能性があります。
税務署や自治体は滞納者の財産を調査し、給料を含めた財産を差し押さえる権限を持っています。
給料差し押さえは借金の滞納とは異なる仕組みで進行し、裁判所を通さず実行できるため注意が必要です。また差し押さえられる金額は法律で定められた上限があります。
税金滞納による差し押さえで特に注意すべき点は、税務署や自治体が裁判所の判決を経ずに実行できることです。
一般的な借金の場合、債権者が給料を差し押さえるには裁判所で手続きを行い判決を得る必要があります。
しかし税金の場合は地方税法などの法律により、税務署や自治体が独自に滞納処分として差し押さえを行うことが認められています。
督促状を発送してから10日を経過すると法律上は差し押さえができる状態になるのです。
実際には督促状が届いてすぐに差し押さえられるわけではなく、催告書や差押予告通知など段階を踏んで進行します。
とはいえ借金の滞納よりも早く差し押さえに至る可能性があることを認識しておく必要があります。

給料が差し押さえられるとしても全額を持っていかれるわけではありません。
税金滞納による給料差し押さえには法律で定められた上限額があります。具体的には給料の額面から以下の項目が差し引かれます。
所得税や住民税、社会保険料などを差し引いた後、さらに100,000円と扶養家族一人につき45,000円を控除して残った金額の20%を追加で控除した額が差押禁止額です。
つまり給料の額面からこれらをすべて引いた金額が実際に差し押さえられる上限額です。
例えば独身者で額面給料が400,000円の場合は所得税・住民税・社会保険料を約90,000円、基礎控除100,000円、残額の20%として約40,000円を差し引くと差し押さえ可能額は約170,000円です。
扶養家族がいる場合はさらに控除額が増えるため差し押さえ額は少なくなります。借金の滞納では手取り額の4分の1が上限です。
しかし税金の場合は、この計算方法により独身者ほど差し押さえられる金額が大きくなる傾向があります。
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税金を滞納してから実際に給料が差し押さえられるまでにはいくつかの段階があります。
いきなり差し押さえが実行されるわけではなく、督促や催告といった手順を経て進行していきます。
それぞれの段階を理解しておくことで自分が今どの位置にいるのかを把握でき、適切な対応を考えられるでしょう。
税金の納付期限を過ぎるとまず督促状が送られてきます。督促状には未納になっている税金の金額や納付期限が記載されており、速やかに納付するよう求める内容が書かれています。
督促状が届いた時点ですでに延滞金が発生している状態です。延滞金は納付期限の翌日から日数に応じて加算され、放置するほど支払うべき金額が増えていきます。
督促状を無視して支払いをしないでいると次に催告書が届きます。催告書は督促状よりも緊急性が高く、このままでは差し押さえなどの滞納処分を行うという警告です。
この段階であればまだすぐに差し押さえにはなりませんが、督促状や催告書が届いたら放置せず、すぐに税務署や自治体の窓口に相談することが重要です。
支払いが難しい事情を正直に伝えれば分割納付などの相談に応じてもらえる可能性があります。
督促や催告を無視し続けると税務署や自治体は滞納者の財産調査を開始します。
財産調査は預貯金口座や不動産の所有状況、勤務先などが対象です。勤務先の調査により給料の振込先や金額が把握されます。
また金融機関への照会によりどの銀行にどれだけの預金があるかも確認されます。
この調査は法律に基づいて行われるため、滞納者の同意は必要ありません。金融機関や勤務先は税務署や自治体からの照会に応じる義務があるため情報を隠すことはできません。
財産調査が行われている段階では差し押さえの準備が進んでいる状態です。この時点でも窓口に相談して誠意ある対応を示せば差し押さえを回避できる可能性が残されています。

財産調査が終わると差押予告通知書が送られてきます。これは指定された期日までに納付がない場合は財産を差し押さえるという最終通告です。
差押予告通知書に記載された期日を過ぎても納付や相談がない場合、実際に差し押さえが実行されます。
給料が差し押さえられると勤務先に差押通知書が送られ、毎月の給料から一定額が天引きされるようになります。
給料の差し押さえが始まると勤務先に税金滞納の事実が知られてしまい、職場での信用に影響が出る可能性もあるでしょう。
預貯金が差し押さえられた場合は、口座から滞納額に相当する金額が一度に引き落とされます。
通帳にはジュウミンゼイサシオサエなどと記帳されるため家族に知られてしまうこともあります。
差し押さえを避けるためには差押予告通知書が届いた段階で窓口に相談することが大切です。
また、窓口への相談や各種手続きのためには、連絡手段を確保しておくことも重要でしょう。
通知が届いたら、早めに納税相談へ動きます。
誰でもスマホは電話や店舗での申込相談にも対応しています。
連絡手段を整えたい方は、下記のページで窓口の項目をご確認ください。

すでに給料が差し押さえられてしまった場合でも状況を改善する方法はあります。
差し押さえを解除するには滞納している税金を完済するか、自治体の窓口で相談して分割納付の取り決めを行うなどの対応が必要です。
それぞれの方法について具体的に見ていきましょう。
差し押さえを解除する方法は滞納している税金を全額納付することです。完納すれば差し押さえは解除され給料から天引きされることもなくなります。
完納後、速やかに(通常は数日〜数週間程度で)解除の手続きが行われ、通常の給料支払いに戻り、勤務先にも差し押さえ解除の通知が送られます。
一括での完納が難しい場合は親族からの援助や資産の売却などで資金を用意するのも選択肢の一つです。なお、無理な借り入れで状況を悪化させないよう注意が必要です。
一括での完納が難しい場合は、自治体の窓口に相談して分割納付の取り決めをすることで差し押さえを解除してもらえる可能性があります。
窓口では現在の収入や生活状況を詳しく聞かれます。支払いが難しい事情を正直に説明し、毎月支払える金額を提示することが重要です。
相談の際には給与明細や家計の状況がわかる資料を持参するとより具体的な話し合いができます。
支払う意思があるという姿勢を示すことで分割納付を認めてもらいやすくなります。
分割納付が認められれば毎月決められた金額を納付し、徐々に滞納額を減らしていくことが可能です。
税金滞納だけでなく借金も抱えている場合は、債務整理によって借金を整理し税金を支払う余裕を作る選択肢があります。
債務整理には任意整理や個人再生、自己破産などの方法がありますが、税金は債務整理の対象にならず減額や免除はされません。
しかし借金を整理することで月々の返済負担が軽くなり、その分を税金の支払いに回せるようになります。
例えば毎月の借金返済に50,000円払っていた方が債務整理で返済額を20,000円に減らせれば、浮いた30,000円を税金の分割納付に充てることができます。
債務整理を検討する場合は弁護士や司法書士に相談するとよいでしょう。税金と借金の両方を抱えた状況での適切な解決方法を専門家の視点からアドバイスしてもらえます。

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